2017.12.28 22:40「ボオドレェルの詩碑」(エトランジェと暮鳥と)|大洗歴史漫歩(大久保 景明) フランスの詩人ボオドレェル(1821~1867)の詩碑が大洗神社の真下、大洗美術館入口の路傍に建っています。碑にはボオドレェルの散文詩「エトランジェ」が原文で刻されています。 日本近代詩の黎明期にボオドレェルの詩は日本詩壇に大きな影響をあたえました。 明治初期に短歌や俳句、漢詩...
2017.12.07 11:40大洗磯前神社とその他の社寺|近世|大洗町史(第2編第4章第3節)一 大洗磯前神社の変遷 蓋山(ふたやま)・笠置山・大扇山・五明山などと古くは呼ばれた山林 大洗山(おおあらいさん)に鎮座している大洗磯前神社は、数々の変遷を経て現在にいたっている。中世においては、摂社四〇余、神戸(しんこ)一千戸といわれ繁栄をきわめたが、永禄年間(一五五八~一五六...
2017.09.15 06:13井上靖「大洗の月」が教えてくれる、大洗の人(石井 盛志) 大洗海岸は、井上靖の「大洗の月」や、徳川光圀作詞、滝廉太郎作曲の「荒磯」の舞台として登場する月夜の美しい名所です。どちらもあまり知られていない作品ではありますが、大洗の土地風土が持つ心地よさを表現されている作品です。今回はしみじみと心地よい癒しの小作品「大洗の月」についてご紹介...
2017.09.15 01:42大洗磯前の神|律令制度|古代|大洗町史(第2章第2節)二 大洗磯前の神 大洗磯前神社は、古名を大洗磯前薬師菩薩神社と言い、神社名が『延喜式』に見える。 『文徳実録』によると、祭神の大己貴命と少彦名命が、文徳天皇の時代に、海上から出現されたと説明かあり、この地に古くから海上安全・豊かな収穫をつかさどる神として祀られていたようである。 ...
2017.09.14 23:49わが心の大洗海岸|大洗町の歴史と自然を楽しむ会(田山 久子) 現在、大洗町に在住歴27年になる私は、隣り村である「常澄村」で生まれ育ちました。その「常澄村」は、平成の初めごろ合併して、現在は「水戸市」になっております。 特に私の生家は、「大洗街道」とも呼ばれる「国道51号線」の道路沿いにあり、毎年の海水浴シーズンには、我が家の前が常に「交...
2017.09.14 23:10名勝「大洗」について-神磯鳥居を含む岩礁の再評価-(蓼沼 香未由)Ⅰ.岩礁の概要 大洗町の海岸線は,大貫・夏海沿岸の中南部に砂浜が広がり,北部の磯浜沿岸には,岩礁帯が発達している。岩礁は,大洗海岸の南北約1.8km,東西約0.9kmの範囲に見られ,断続的に幾つかの岩礁群を構成しながら,浜に並行して帯状に分布している。昭和40年代以降の大洗港の建...